SIBLOG
2017.05.15
何これ!欲しい!ポータブル・カセットプレーヤー Elbow

現在30代の僕は、中学高校と多感な時期をカセットテープと共に過ごした。
当然、当時は mp3 で何かを聴いてる人など皆無で、何だったらまだ時代は MD への過渡期だった。

周りの友達がさもありなんの顔で MD を貸し借りする中、
なぜか頑なにカセットテープを愛用し続けた僕。

90分テープを買いためては深夜ラジオを録音し、付属のシールにマジックでタイトルを書き損じては、残り1枚となってしまったシールに真剣に向き合い、今度は鉛筆で下書きしてまで綺麗に書いたタイトルを、見事ちょっとずれて貼ったりしたものだ。両面自動再生のプレイヤーを友達が見せてきた時のあの羨ましさも、いまでも鮮明に思い出せる。

しかしそんな僕も大人になり、ご多分に洩れず mp3 の恩恵に全身ずぶ濡れになるほど浸ってしまった2017年。 僕は不意に、こんなものを見つけてしまった。

何これ!欲しい!

Elbow Cassette Player 〈公式サイト

その名の通りエルボーのようにカセットテープを挟み込み、そこにイヤホンを差し込むだけでテープを再生、聴くことができるとのこと。 2017年現在では発売時期も製品化に関しても未定とのことだが、日々進歩し続ける技術の発達が、そのスピード感はそのままに大きく道を外れてしまったかのようなこの衝撃に、思わずコースアウトして爆走し続けるミニ四駆が目に浮かんだ。(余談だが、あの光景は 僕が人生で初めて見た「本気で焦っている大人」だった)

あぁ、この確実に「カセットテープ世代」だけを当てにいってるコンセプト映像にもキレイにやられてしまう。

…と、まぁそうは言っても、この形態だとまずホコリ問題に音飛び問題、最悪中のテープ破損問題(書いていて懐しい…)などいくらでも批判はでてきそうで、さらに真の性能だけで言えばきっと SONY のウォークマンには敵わないことも想像に難くない。

けれど、それがなんだっていうのだ。

便利は便利しか生まないけれど、不便はあらゆるものを生む。こういった真新しいガジェットが、当時のカセットテープ世代はもちろん、カセットテープを知らない(あるいは知ってるけど体感してない)世代にヒットし、カセットテープが再燃する未来もぜひ見てみたい。

Shibu.ch〈Tocinmash 代表〉
2006年よりポッドキャスト配信を開始。番組のHPやグッズのデザイン・イラスト・音源編集・配信と、トッキンマッシュのほぼ全ての業務を一人で担い、相方のケンちゃんは何もしていない。